サリーとアンのテスト  モモ助の結果(年中4歳)

年中4歳のときに初めて「サリーとアンのテスト」を受けました。

「サリーとアンのテスト」は自閉スペクトラム症児に行われるテストとして
よく知られているものみたいです。

先生がモモ助に出した問題は以下のとおりでした。

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うさぎさんとキツネさんがいます。
(ウサギとキツネの小さな人形が登場)

それぞれ、宝物をしまっておける箱を持っています。
(中身が透けて見えない入れ物が登場)

2人とも、美味しそうないちごを持ってます。
(いちごの小物が2つ登場)

ウサギさんは公園で遊んでから食べようと思い、
いちごを自分の箱にしまってからお出かけしました。

その様子を見ていたキツネさん。
ウサギさんがお出かけしている間に、ウサギさんのいちごを自分の箱に移してしましました。

さて、公園から帰ってきたウサギさんはいちごを食べようと思いました。
どの箱を開けると思いますか?

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ここで迷わずキツネの箱を指さす息子くん。
「だっていちごはこっちの箱に入ってるから。」

うーん、やはり他者の視点にたつのが少し難しい部分を持っているのかな。

この問題、自閉症者は思いこみを理解できないことを示すテストなんだとか。
自閉症者の約80%が「ウサギさんはキツネさんがいちごを隠すところを見てなかったので、まず自分の箱を開けてみる」ということが予測できないそうです。

先生に聞くと、通常発達の4歳だとほとんどの子は迷わずウサギの箱をまず確認するとのこと。

先生が質問の仕方を変えて
「ウサギさんはキツネさんがいちごを隠すところを見てたの?」と聞くと
「見てない」と答える息子くん。

「じゃあ、ウサギさんは、うさぎさんのいちごがキツネさんの箱に入ってることを知ってる?」と聞くと
「知らない」と答える息子くん。

「じゃあ、ウサギさんはまずおうちに帰ってきて、いちごを食べようと思ったらどこを開けるの?」と聞くと
「キツネさんの箱」と答える息子くん。

うーん、惜しい。
先生も「ウサギが知らないことは分かってるようなんですが…」と少し首をひねっておられました。

きっと彼なりの捉え方があるんだろうと思いました。

また先生がウサギの人形を息子くんに渡し、自分はキツネの人形を操り、
キツネ「うへへ、僕が君のいちごを隠してたんだよ」と演じました。

「ウサギさんはどうすると思う?ウサギさん役やってみて」というと
ウサギを操る息子くんは、黙ってキツネの箱の中からいちごを取り出し、
ウサギの箱の中へ戻しました。

「ウサギさんはキツネさんになんていうと思う?」と聞くと
「うーん?」と首を傾げる息子くん。

「ウサギさん、ごめんね」とキツネが謝ると、
「いいよ」とだけウサギ(息子くん)が答えました。

通常発達の子は、ウサギがキツネに対し
「なんで隠したの??」
と怒ったリ、問い詰めたりするそうです。
中にはキツネとウサギの取っ組み合いのけんかを展開させる子もいるんだとか。

ここでも息子くんの特性について触れることができました。

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ちょっぴりアスペな息子(・ω・)の成長記録