療育センター「ひよこグループ(仮)」での療育に参加しました。

ひよこグループ(仮)に参加してみました

療育センターへは、入園前の幼稚園面接で指摘があり、年少の時から月1ぐらいで相談に通ってました。
年中になり、療育センターからお声がかかり、「ひよこグループ(※実際の名前とは変えてます)」という少人数のグループ活動に参加しました。

ひよこグループは、「子供の特性を活かす子育てを、心理士の先生と保護者で一緒に考えていく」というコンセプトのグループで、集団内での子どもの様子を観察し、子どもの特性を理解し、どのように対応したらいいのか心理士さんと一緒に考えていく、というものでした。

短期の開催で、2カ月間の間に4回の集団療育、1回の個別面談があります。
子供メンバーは毎回同じ6人。

集団療育の時間は、子供たちは親と離れ、心理士の先生と一緒に集団療育の時間を過ごします。

その間、親たちは別室で子供たちをモニタリングし、別の心理士の先生に療育の内容を解説していただだいたりします。

親同士で悩みを共有する時間もありました。

ひよこグループに参加した感想

2カ月ちょっとの短い期間でしたが、
「参加して良かった!!」という一言に尽きます。

実は参加してすぐの頃は、なんとなく場違い的な気持ちになってました。

他の参加者のお子さんは、どちらかというと自分の気持ちのままに自由に動いてしまうタイプの子が多かったです。

親御さんの悩みの内容も

・落ち着きがない
・他の子と違い、じっとしてられない
・言葉よりも先に手がでてしまう
・過度に友達に干渉してしまう

というような悩みが多いようでした。

しかし私の悩みは

・自分からコミュニケーションをとろうとしない
・こだわりが強く、日常で困るシーンもある
・失敗や未知のもを極端に嫌う
・息子からの発信が少ないので、どうして機嫌が悪いのか、何故こだわりが強く出てるのかわからない。

というようなもの。

集団療育を通じて、「見通しをたててあげることの大切さ」はしっかりと学ぶことができましたが、
日常の悩みに対してはどう対応していいかわからないこともまだまだ多く、

ディスカッションの場でも、自分のしっくりくる解を見つけられず
いつもモヤモヤっとした気持ちでいました。

だからすべての集団療育と保護者教室が終わったあとの個人面談では、
参加した意味があったのかわからない、と先生に伝えようと思っていたのでした。

個人面談の日。

子供は別室で心理士さんとワーク。
親だけ面談の部屋へ行きました。

そこでびっくりするものをいただきました。

「ひよこグループ お子さんのまとめ ~モモ助くんの様子と対応のポイント~」
と書かれた両面びっしりのA4レポート用紙。

・集団療育を通して観察された息子くんの得意&苦手なポイント
・そこから考えられる対応のポイント

がたくさんまとめられてました。

この集団療育を通して、私だけでは気づくことのできなかった子供の性質を
心理士さんたちがちゃんと見て、対応までアドバイスしてくださったことに
心から感動しました。

せっかくなので、そのレポートを一部紹介したいと思います。

ひよこグループ 「モモ助くん」のまとめ

見て理解する事一定の体験からの結びつきが得意です。(ex.制作のモデルを見せると理解して迷わず取り組める)

⇒初めてのことやいつもと違うことは、見てわかる形で明確に伝えること、回を重ねる中で見通しを立てることを大切にしましょう。

■経験してわかったこと、暗黙なく明確に言われたことは、理解しやすく自立的に行える良さがあります。一方で未経験のこと、明確に言われていないことは、イマジネーションの苦手さから、どうしたら良いかイメージが持ちにくく、困りやすいようでした。(ex.初めて取り組む教材のやり方が分からず困って先生を見る/あるプログラムのやり方のイメージが持ちにくく、1,2回目はお友達の動きを見て取り組む)

今は自分から暗黙の部分を察することは難しいため、見て分かりやすい・やるべき事がはっきりしている中で、自分を持って取り組む経験、分からないことを大人と一緒に解決して達成感をもつ経験を大切にしましょう。その経験がいずれ自分で判断して取り組む力や自信に繋がっていきます。

■イマジネーションの苦手さは、相手の意図理解にも影響しているようで、やりとりの中でちょっとしたニュアンスがとらえにくく、迷いやすかったり勘違いに繋がりやすいようでした。(ex.先生が幼稚園の今のクラスの話を聞くと、その意図がつかみきれず、年少時のことから順を追ってお話する)

モモ助くんなりに伝えようとする気持ちを大切にしながら、暗黙なく具体的に質問していくと理解しやすく、”分かった”、”伝わった”という気持ちを持ちやすいでしょう。

■考え方は厳密できっちりしたタイプで、真面目に取り組むのがモモ助君の素敵な部分ですね。その分、目に見えてはっきりした”順番・早さ”、”失敗”といった価値観に目が向きやすく、日常では”失敗しても直せばいい”、”分からなくても聞けばよい”などあいまいな価値観には現状目が向きにくいのだと考えられます。

まじめで頑張り屋さんな部分を大切にしながら、モモ助くんが楽な気持ちで安心していろいろなことに取り組んでいけるよう、「失敗しても直せばよい」など、明確に伝えていく中で徐々に価値観を広げていけるとよいですね。

■複数のことを同時に頭の中で処理することは難しいようです。何か気になることがあると、活動の途中で指示を聞き逃したり手が止まる様子が見られました。

伝える際には短く順を追って伝えてあげると理解しやすいでしょう。また集中してほしい際には気になる刺激を減らすことが有効です。(ex.お友達の動きが見えにくい席にする)

対人・コミュニケーション面では、関心のあることを通して大人とやりとりすることを楽しめたり、報告・おかわりの要求など、”この時はこう言う”と場面とセットで適切なコミュニケーションの方を学んでいけるのがモモ助君の強みとなる部分です。一方、肩が定まっていない場面では”誰に”、”どのタイミングで”、”何というか”などに迷いやすく、臨機応変に自発的にコミュニケ―ションをとることが難しい様子が見られました。(ex.やり方が分からない時に聞けず、困って固まり先生を見る/トイレに行きたい時に言えず固まっている)表情にもはっきり出すタイプではないため、困っていることが気づかれにくいタイプです。

今は「こういうときは○○先生に言ってね」「『先生』って呼んでね」など明確に伝えていく中で、モモ助くんが”このときはこうすればいいんだ”と思える型を増やしていきましょう。そのような経験が、他者に対して自分から働きかけることの安心感や意欲に繋がっていきます。

■遊びに関して、一つのものでじっくり遊ぶことが上手です。一方、イマジネーションの苦手さから新たな玩具に自分から挑戦したり、遊び方を新たに展開さしたりはしにくい様子がうかがえます。ひよこグループでは決まった玩具で同じやり方で繰り返し遊ぶ様子、経験が少なくやり方のイメージの立たない遊びは誘ってもやりたがらない様子がありました。

初めてのものは、遊び方のモデルを見せてあげられるとよいでしょう。また因果関係ややり方が明確でイメージが持ちやすい遊びが楽しみやすいようでした。(ex.視覚的な変化のある感覚系の玩具/トミカを走らせる/紙皿コマや紙皿シアターなど仕組み系の玩具)

★以上の特性から、モモ助くんは日常で迷うと、不安に思うこと、分からず不全感を持つことは人一倍多く、疲れやすいタイプと思われます。上記に配慮しながらモモ助くんが元気に安心した気持ちでおうち以外の場面でも過ごしていけると良いですね。

 

【他にもいただいたアドバイス】

■知識が増えたことで、思い込み・思いつきで話すことが多い

■着眼点が独特。
 イラストを見て内容を説明するワークなどで、通常人が目に行きやすい点とは違うところが気になっているよう。

■思い込みや勘違いでズレることが多く、その分不安になることも多い
⇒失敗しても大丈夫であることを伝える。周りに頼れる大人を増やしていく

■挨拶をしない
挨拶は良くも悪くも効果がわかりずらいもの。
また、誰にどのタイミングでしたらいいのか、分かりずらい。

⇒今は無理強いしない。「あいさつ=嫌なもの」となる方がよくない。
大きくなって、自分でメリットに感じるときがくる。

■返事をしない。無視している。
無視しているのではなく、本人のキャパより考えてることがたくさんありすぎてフリーズしているのだと思う。

⇒もっとシンプルに簡単に伝える。

スポンサーリンク
Rinkoをフォローする
ちょっぴりアスペな息子(・ω・)の成長記録